1. トップページ
  2. コラム
  3. SPAとは?Web業界で注目の技術をメリットと共に解説!

SPA_thumbnail

2022年1月11日

SPAとは?Web業界で注目の技術をメリットと共に解説!

Web業界で働いている人ならば、一度は「SPA」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

比較的新しい技術であるSPAは、高度なWeb表現が可能になることに加えて動作の向上も期待できる設計構造です。

この記事では、SPAのメリットやデメリット、実際にどのような場面で活用できるのかについても詳しく解説していきます。

\デジタル運用の内製支援ならメンバーズPGTへ!/

資料ダウンロード

そもそもSPAとはどういうもの?

SPAとは「Single Page Application」を略した言葉で、シングルページアプリケーションと呼ばれるように、1つのページで1つのアプリケーションを構築するWebアプリケーションの設計構造です。

SPAでは、従来のWebページのようにブラウザによってページの遷移をすることなく、コンテンツの切り替えが可能です。

そのため、ブラウザの動作に縛られることなくUI「User Interface(ユーザーインターフェース)」を作成でき、サイトの見た目や使いやすさ、パフォーマンスの向上にも繋がります。

結果的にユーザーに分かりやすく使いやすいという印象を与え、UX「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の向上にも繋がります。すでにSPAを用いているツールもあり、有名なものとしては「Facebook」や「Google Map」「Gmail」などが挙げられます。

従来のWebアプリケーションとは何が違う?SPAの動作

SPAの動作を理解するために、まずは従来型のWebアプリケーションがどのように動作するのか理解しておきましょう。

従来のWebアプリケーションでは、ユーザーからなんらかのアクションがあれば、サーバーがそのアクションを受け取り、アクションの内容に応じてHTMLを生成し、再びブラウザを通してユーザーに表示する仕組みです。

従来のWebアプリケーションではユーザーがなにか操作をしたり、別のページに遷移したりするたびにページ全体を再読み込みしていました。

一方、SPAはユーザーが行ったアクションに対して必要なデータだけをサーバーに要求します。その後、戻ってきたデータをJavaScriptで処理して差分だけを更新します。

SPAでは必要な部分だけを更新するだけで済むため動作に無駄がありません。ただし、従来のWebアプリケーションではURLで特定の状態を指定することができましたが、基本的にどのような動作状態でも単一のURLで提供するSPAではそれができないデメリットがあります。

なお、単一のURLで提供されますが、ブラウザ上に表示されている見かけのURLが変化するケースもあるので、計測設計を行う場合は必ずエンジニアや制作担当の方と相談の上で進めるようにしましょう。

質の高いWebページが作成できる!SPAのメリット

SPAの大きなメリットのひとつは、単一ページでコンテンツを切り替えられることであり、従来のWebアプリケーションではできなかったシステムの提供や、より高度なWeb表現が可能です。
ここからは、SPAのメリットについて詳しく掘り下げて解説します。

幅広いUIの実装によりUX向上を実現できる

SPAを活用することで、これまで実現できなかった幅広いUIを実現することができます。

先述したように、従来のWebアプリケーションではサーバーからHTMLを取得する仕組みになっていることで、動作に時間もかかっていました。しかしSPAではユーザーからのアクションに対して必要な部分のみの更新で済むためブラウザにとらわれない開発が可能です。

ブラウザによるページ遷移がないため複数の作業を並行してスムーズに行うことができ、たとえば、音楽を聞いている最中にページの一部を更新することも可能です。

また、SPAで利用できるJavaScriptには、優秀なフレームワークがそろっており、たとえば「Vue.js」は、クライアントサイドの画面に表示される要素をリッチにできるフレームワークですが、そういったフレームワークを使うことで、グラフィカルな表現を持つアプリケーションの開発も可能になります。

以下の記事では「React.js」というJavaScriptのライブラリについて解説していますので、合わせてご覧ください。

記事を読む

ページ遷移の高速化

SPAを使うメリットの2つ目は「ページ遷移の高速化」です。

従来のWebアプリケーションでは、1回ページ遷移するたびにサーバーに対して遷移先のページ全体のHTMLを要求していました。そのためデータ容量が大きいページに遷移するときなど、遷移に時間がかかってしまう場合があり、結果としてユーザーにストレスを与えて離脱させてしまう可能性があります。

一方でSPAの場合、前述の通りサーバーとの通信を行うのは初回のアクセスのみで、そのあとはページ遷移のローディングがありません。一般的に、Webサイトにおける読み込み速度が数秒遅くなるだけでもコンバージョンに対して大きな影響があると言われているので、その観点でもSPAを活用する価値はあるのではないでしょうか。

ネイティブアプリのような動作も可能

SPAを使うメリットの3つ目は「ネイティブアプリのような動作が可能になること」です。

アプリケーションには「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」の2種類があり、スマートフォンやタブレット端末などに、App storeやGoogle Playなどのアプリストアを介してダウンロードできるものがネイティブアプリ、Webブラウザでアクセスするサービス・ページがWebアプリに該当します。

Webアプリはダウンロードをする必要がなく、Webブラウザ上で動作し、インターネットが使用できる環境であればWebページにアクセスするだけで使えますが、一方で、ネイティブアプリは端末にインストールするため動作が早く、アプリによってはオフラインの状況下でも使用できるものがあります。デバイスが持つ機能をそのまま使用できるのもネイティブアプリのメリットです。

Webアプリを開発したとしても、それをスマートフォンなどで使えるように移行するのは手間がかかる作業ですが、幅広いUIを実装できるSPAであれば、ネイティブアプリの代わりとして使うことが可能です。

デバイスが持つ機能をそのまま使用できるため、オンラインのページ閲覧が可能なのはもちろん、プッシュ通知などもアプリに流用できます。

このように、Webアプリとネイティブアプリ両方の特性を備えたものを「プログレッシブウェブアプリ」と呼び、Googleからも提唱されて注目を集めています。

エンジニアが不足している?SPAのデメリット

なにかとSPAから得られるメリットは多いですが、デメリットもあります。たとえば、対応できるエンジニアの数がまだ少なく、コストも高くなるケースがあるなど、まだまだ課題もあるのが実情です。

この段落では、SPAで注意しておくべき点・デメリットについて詳しく紹介します。

対応できるエンジニアが少ない

SPAは比較的新しい技術です。従来のWebページを制作した経験があるエンジニアに比べると、やはりSPAに対応できるエンジニア数が少ないのは否めません。SPAを導入するためには、開発者をどのように集めるのかが課題となるでしょう。

SPAの開発には、従来のWebページよりも多くソースコードを書かなくてはなりません。構築にはフレームワークを使うため、Webページを制作するための基本的なスキルが必要なのは言うまでもありませんが、とくにJavaScriptやフレームワークの設計に関する知識も求められます。後々のメンテナンスも見据えたコードを書けるスキルも必要です。

SPAでは表示内容に合わせて、非同期通信の回数とデータの取得時間を掛けた値が最小になるように細かくチューニングし、表示速度をあげます。このチューニングが適切にできていないと、かえって表示速度が遅くなるなど弊害も出てくるため、表示速度の細かなチューニングができるスキルも備えたエンジニアが理想です。表示速度は設計段階のインパクトが大きいため、設計時に意識してできるといいでしょう。

実装コストが高くなりやすい

SPAは、一般的なWebページよりも、実装コストが高くなりやすいところもデメリットの1つです。

従来のWebページでブラウザが処理していた部分にも、JavaScriptなどの操作を入れる必要があり、開発コストがかかるケースが多いです。ライブラリを活用することで、ある程度のコスト削減を見込めるものの、使えるライブラリは限られています。また、ライブラリの活用で対応できるのは、あくまでも一般的な機能だけに限られます。

もし、オリジナルのシステム構築を検討しているのなら、開発もそれに合わせた独自のものにする必要があります。独自の部分が増えれば、もちろんコストもそれだけかかります。

SPAの場合は従来のアプリに比べるとJavaScriptなどの操作が多くなることもあり、その後のメンテナンスでも工数がかかります。そのため、導入時の初期費用だけではなく、導入後の運用や定期的な改修などのランニングコストもかさむことを考慮しておく必要があります。

初回ロードが遅い

ページを遷移することなく、別のページもサクサク表示されることがSPAのメリットですが、従来のWebページではサーバーでHTMLの作成を行っていたところをSPAではブラウザで行います。JavaScriptのコードも多く、初回にアクセスするときには多くのモジュールを読み込む必要があるので、その分、初回ロードが重くなることが多いのはデメリットです。

クライアント側のJavaScriptが活発になった分、スペックがあまりよくないスマートフォンで操作しようとしたときには問題を引き起こすリスクも上がりますが、この点については、サーバサイドレンダリング(SSR)の技術を用い、ブラウザで行う処理をサーバーで行えるようにすることで対策は可能です。

状況によっては逆効果?SPAを採用すべき場面とは

SPAはどのようなシーンでも、必ず効果を発揮するわけではありません。SPAを導入してメリットになるのか、かえってデメリットのほうが多くなってしまうのか、SPAの特徴をよく考えながらどうするのかを決めるようにしましょう。ここではSPAを採用するべき場面について解説します。

向いている場面

当初、JavaScriptで描画を行うSPAは、クローラーに正しく認識されないことからSEOにあまり向いていないと言われていました。
そのため管理システムなどで多く使われてきましたが、クローラーに正しく認識されないという問題はすでに解決されているため、さまざまなWebページで採用されるようになっています。

そんなSPAが特に向いているのは、ユーザーの滞在時間が長いサービスを提供するWebページです。ユーザーが複数のページを何度も切り替えて見たり、コンテンツ操作を実行したりする場合は、ページ遷移が早いという持ち味を存分に発揮できるため、SPAを導入するのに向いています。

向いていない場面

一方でSPAが向いていないケースもあります。ユーザーがあまりページ遷移をしないようなWebページでは、SPAを使っても逆に十分な効果を発揮できません。

たとえば、ブログページなどの場合は、すぐに離脱されることも多く、ユーザーにとってはあまりメリットを感じることがなく、SPAの導入には向いていないでしょう。

むしろ初回ロードが遅いことが気になってしまうと、デメリットのほうが目立ってしまいます。Webページを開き、その後に頻繁なページの遷移を行わないようなサービスの場合は、SPAを導入するメリットは少ないと言えます。

SPAの導入は、従来のWebページに比べて開発費も高くなりがちです。規模が小さい場合はSPAの導入が費用対効果に見合わない可能性もあります。開発するWebページの内容や開発費などを考え合わせ、SPAの導入が向いているかどうかを見極めたうえで採用するようにしましょう。

SPAの計測は工夫が必要

SPAを導入したWebページでは、従来のWebページのようにブラウザのページを読み込まないため、各画面に独立したHTMLがあるわけではありません。

なんらかの計測をしたい場合は、通常のWebページで行っている方法とは異なる方法で行うなど工夫が必要になります。

システムをカスタマイズする方法はWebページによって違うのはもちろん、計測に使うツールによっても異なります。実際にSPAで計測を行えるように構築するのは素人にとって簡単ではありません。SPAを導入して適切に計測も行いたいならば、JavaScriptやHTMLの作成に長けたWeb開発者にフォローしてもらう必要があるでしょう。

専門家がフォロー!計測設計で困ったらメンバーズにご相談ください

SPAの概要について、理解できたでしょうか。
SPAを導入することでさまざまなメリットがあり、活かせる場面もありますが、計測設計は環境によって必要な対応が変わってくるため、注意しなくてはなりません。

メンバーズはデータ活用支援を通して、最適な意思決定を支援しています。
SPA含めデータ活用・計測設計においてお困りのこと・課題がおありでしたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

一覧に戻る

多岐にわたる専門分野のクリエイターが在籍。
各専門クリエイターの特徴を紹介をしております。

詳細はこちら

プロフェッショナルデジタル人材チームとの
お取組みの事例を紹介いたします。

詳細はこちら